活動理念

私たちが活動を通じて目指すこと

NPO法人南房総リパブリックは、南房総の里山環境と都市環境を結び、南房総の里山を保全・活用して未来に残すことを目指します。さらに、観光と居住の間にあるさまざまな形の「南房総のある暮らし」を提案します。


南房総リパブリックとは?

こんにちは、南房総リパブリックです。わたしたちは、人間を含めた生きものの営みがひとつながりで循環している里山環境の豊かさを未来に残すことを目指し、また南房総の里山と都市に暮らす人々とをつなげることを目指して、現在、以下の活動をしています。

  1. こどももオトナも自然を深く学び、体感する「里山学校」
  2. 自然の中で場づくり、ものづくり、関係づくりをする「三芳つくるハウス」
  3. 南房総からの直送野菜をつかった料理やお菓子をお届けする「洗足カフェ」(弊NPOによる運営は2014年9月にて終了し、現在は「シノワ レッセフェール サクシード アズ 洗足カフェ」として藤本健太朗さんが営業しています。)
  4. 南房総市内の空き家についての調査、活用(南房総市との協働事業)

さまざまな場面でのみなさまのご参加を、お待ちしています!

1.里山学校

野、山、川、海に至る里山環境を体験しながら深く学び深く楽しむ、こどもとオトナのための自然学校。動植物専門家の指導者とともに生きものと触れ合い、名前を知り、土の恵みを食べ、自然のしくみを体得する時間を過ごします。

2.三芳つくるハウス
里山内に多用途のビニールハウスとその周辺の環境をつくりつづけるプロジェクト。でこぼこの土の上は落ち着かないから床をつくり、外で楽しむための家具をつくり、電気は太陽光発電、水は山の湧水と、できる限りローコストに自立した環境をみんなで少しずつつくり、つくった人が使います。都市生活はインフラや物流にどうしても頼りがちなもの。先の震災の教訓も関連して「暮らし」の土台を学ぶことができます。
3.シノワ レッセフェール サクシード アズ 洗足カフェ 
南房総の野菜が「美味しい」という声から2011年10月に東京都目黒区で始まった、産地直送野菜をつかった日替わりオーナー制度のカフェ。カフェをやる夢をもった地域の方々が日替わりでオーナーを務める取り組みで、南房総のアンテナショップを都心に住まうNPOが主催するというユニークな形が実現しました。2014年9月から日替わりオーナーだった藤本健太朗氏に店が移譲され、運営されています。
4.空き家調査・空き家活用プロジェクト 
2015年度より、南房総市と連携して行っています。 南房総市内の空き家のオーナーさんとコンタクトをとり、有効活用に向けての手がかりを一緒に探っていきます。具体的な活用プロジェクトも始動します。 進捗はHPやFBページにて都度ご報告していく予定です。
 

南房総リパブリックの考えていること

南房総は、東京から車で約1時間半あれば行くことのできる、もっとも近くて奥深い、自然豊かな「田舎」です。

昔から変わらぬ美しい里山が広がり、温暖な気候により農作物が豊富につくられ、農家の人たちの手が入ることによって守られている多様な生きものの生きられる環境があります。

そんな自然いっぱいの環境は、都市生活者にとっては憧れです。とくに最近は「公園などとは桁違いのスケールの自然がある里山環境で子育てをしたい」と強く願う声が年々多く聞かれるようになり、今や「老後の田舎暮らし」ではなく「子育て中の田舎暮らし」を求めて里山物件を探す若い世代も少なくありません。

一方で、憧れられている里山地域は、いくつかの大きな問題(農家の高齢化、跡継ぎ問題、耕作放棄地の増大など)を抱えています。10年後、20年後、30年後・・・を考えていくとき、地域の中だけでこれらの問題を解決し、地域運営を継続していくのが厳しくなっていくという近未来が控えています。

実は、この二つの問題は、相互補完的な関係にあります。里山という環境を都市居住者に提供することができれば、将来の担い手を失った里山はその景観を維持するための人材を確保することになりますし、自然環境の中で子育てしたいと考える人々からの目線によって、本来里山がもつ大きな魅力が再発見されることにもなるはずです。 里山を、ひらく。里山を、みんなで使う。「南房総リパブリック」という名前には、「リ・パブリック=ふたたび、公共へ」という意味がこめられています。

上記の視点を軸に、わたしたちは、里山と都市生活者のコネクターとしての役割を果たすことを考えます。都心から最も近くて最も 深い自然のある『南房総』を拠点とし、「平日東京/週末田舎」というライフスタイルを提供するとともに、耕作放棄が進む南房総の農村再生を目指します。また、都市と農村など地域間のヒト・コト・モノの交流を深め、二地域間のコミュニティの活性化を促します。

ある環境を否定し、ある環境を肯定するのではなく、互いの地域の得意を引き出し合うことで、社会全体の中で里山環境の価値を高めていく。このようなシステムを構築することを目指します。

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